設立...





新大学院および新専攻として改組 ---「大学院薬食生命科学総合学府」および「薬食生命科学専攻」

 静岡県立大学 大学院生活健康科学研究科 (1991年開設) は,2012年4月に大学院薬学研究科と統合し,「大学院薬食生命科学総合学府」となった.本研究室は,その博士後期課程に開設される「薬食生命科学専攻」に参画する.この改組は,2002年度に採択された文部科学省21世紀 COE プログラム.さらに2007年度に採択されたグローバル COE プログラム「健康長寿科学教育研究の戦略的新展開」 (補助金総額約20億円) の集大成と位置付けられる.本研究室主任である小林裕和は,研究科長としてこれらのプログラムの推進に貢献し,2013年度・2014年度,2107年度以降は大学院薬食生命科学総合学府長および大学院食品栄養環境科学研究院長を兼務している (この間2015年度・2016年度は副学長を兼務).本研究室は,引き続き食品栄養科学部を基盤とし,博士前期課程は食品栄養科学専攻として,博士後期課程は薬食生命科学専攻として,研究と教育の推進に貢献する.



トピックス   
  1. 世界的には,米国土に匹敵する面積の農耕地において,土壌塩分析出が深刻な問題となっている.植物の耐塩機構として,脱分化「カルス」に着目することにより,複数の新規耐塩性遺伝子を見いだし,電子雑誌 PLOS ONE に複数報発表した.一酸化窒素 (NO) を介した新規な機構が見えてきた.

  2. 静岡県は「茶」の生産と消費において日本一を誇る.しかしながら,チャのゲノムは,ヒトのそれより大きく,さらにヘテロ接合のため,ゲノム解析は大きく後塵を拝する.品種「やぶきた」 葉から mRNA を調製し,平均鎖 460 bp の 473,599 有効リード (世界最多) を達成し、発現遺伝子 (EST) データベースを構築した.これを用い,チャ栽培技術の改良および製茶工程における成分の人為的改変技術の開発に取り組んでいる.

  3. 植物による太陽エネルギー獲得系の構築の「光」制御機構を世界で初めて明らかにした.この研究は,ノーベル賞対象論文が多数掲載されることでも知られる 「米国科学アカデミー紀要 (略称:PNAS )」 に発表し注目を浴びたこの機構を「光スイッチ」として用い (特許出願番号: 2013-050728),世界売上1位 医薬品であるアダリムマブ等のバイオシミラーの安価生産への活用に取り組んでいる.



研究概要

 モデル植物シロイヌナズナ [Arabidopsis thaliana (アラビドプシス)] を用い,光合成遺伝子発現制御機構の解明,さらに自然環境ストレス耐性機構の解明および光合成活性の改良を試みている.この研究成果をさらにレタス等の野菜類およびチャへと発展させる.



研究項目    模式図
  1. 光合成核遺伝子 (RBCSCAB 他) の発現制御 --- 遺伝子発現を ON あるは OFF に制御する因子の解明    

  2. 葉緑体光合成遺伝子 (rbcLpsaA 他) の発現制御 --- RNAポリメラーゼσ因子による調節機構の解明    

  3. 乾燥耐性および土壌析出塩分耐性遺伝子 --- 突然変異体の選抜と解析    

  4. 遺伝子操作を基盤にした薬食生産のための植物の活用 --- より安全な植物遺伝子導入技術と植物抗体への活用    

  5. 植物由来機能性・薬効成分の探索 --- メタボローム解析と動物評価系を用いた解析    

  6. チャの機能開発 --- 発現遺伝子解析を基盤とした代謝制御機構の解明と活用    



学生等募集
大学院 (博士前期課程・博士後期課程) 学生募集要項    

客員共同研究員,研究生,委託生等の枠については,小林裕和までご連絡下さい.    

研究内容紹介記事
研究室道順 (所在地)

  何...



検索キーワード: 植物機能開発, シロイヌナズナ, アラビドプシス, Arabidopsis, チャ, 茶, 葉緑体, 光合成, 耐塩性, 環境保全, 機能性食品, 薬効成分, 遺伝子操作, 形質転換, 選択マーカ, 光スイッチ, バイオ医薬品, バイオシミラー, 大学院, 修士課程, 博士課程, 静岡県立大学